記事: 【美味しいお茶の淹れ方をご紹介】
【美味しいお茶の淹れ方をご紹介】
こちらの記事では、プーアル生茶と白茶の美味しい淹れ方をご紹介します。
初心者向けから上級者向けまで、さまざまな方法をお伝えしますので、ご自身のスタイルに合った淹れ方をぜひ試してみてください。

初心者向け / 大人数に適した淹れ方
初心者の方や、みんなで楽しむときにおすすめの淹れ方です。
300ml前後の急須を使うと、安定した味わいのお茶を淹れやすくなります。
当店では、ミネラルが豊富でポリフェノールを多く含むお茶を取り扱っています。
ポリフェノール類は熱湯で抽出されやすいため、基本的にはしっかり沸騰させたお湯を使うのがポイントです。ただし、苦味が強く出る場合は、お湯の温度を少し下げるとカフェインの抽出が抑えられ、マイルドな味わいになります。

急須と茶杯(湯のみ)の選び方
急須の材質によってお茶の味が変わることをご存じでしょうか?
- 陶器:味が良くなると思われがちですが、実は多くの陶器はコクを打ち消し、渋みを強調してしまうことがあります。お茶の味が平坦に感じる場合、急須の材質を見直してみると良いかもしれません。
- 磁器・ガラス:お茶の味に影響を与えないと思われがちですが、実際にはミネラルが溶出し、味わいに変化をもたらします。高品質なお茶ほど、急須の素材選びが重要になります。
お湯の準備と茶葉の量
- お湯の温度:100℃(しっかり沸騰させたお湯)
- 湯量:300ml
- 茶葉の量:3〜5g(1〜2人なら2〜3g、3〜4人なら5g)
淹れ方の手順
-
急須を温める
沸騰したお湯を急須に注ぎ、10秒ほど置いて温めます。これによって茶葉の抽出を均一にすることができます。 -
茶葉の予熱
茶葉に一度熱湯をかけ、すぐにお湯を捨てます。これをすることで、お茶の香りが引き立ち、湯温の低下を防ぐことができます。 -
お茶を淹れる
1煎目は1分ほど蒸らし、2煎目以降は数秒〜10秒ほどで抽出します。茶海(ピッチャー)を使うと、味が均一になりやすいですよ。
上級者向けの工夫式(功夫式)
「工夫式(功夫式)」は、広東省潮州で発展した中国茶の淹れ方です。少量の熱湯を短時間で抽出することで、香りの統一感や味の透明感が際立ちます。
必要な茶器
- 蓋碗(がいわん)、宝瓶(ほうひん)、小型の急須など、流速の早い茶器を使用
- 200ml以下の小さめの茶器が理想的
お湯と茶葉の準備
- お湯の温度:100℃(しっかり沸騰)
- 茶葉の量:3〜5g(湯の量に関係なく適量を調整)
淹れ方の手順
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茶器を温める
急須や蓋碗に熱湯を入れ、10秒ほど置いて温めたら、お湯を捨てます。 -
茶葉の予熱(洗茶)
沸騰したお湯を茶葉にかけ、10秒ほどで素早く捨てます。プーアル茶のような緊圧茶は、さらにもう一度同じ工程を行います。 -
お茶を淹れる
1煎目は5〜10秒ほど抽出し、2煎目以降は数秒で淹れます。茶海を使うことで、味のバランスがとれやすくなります。
※急須に湯を残さないよう、全て注ぎ切るのがポイント。蒸らし時間ではなく、茶葉の量で濃さを調整してください。
グラスを使った淹れ方
手軽にお茶を楽しみたい方には、グラスを使った淹れ方もおすすめです。シンプルな透明のグラスを使うと、茶葉の開く様子も楽しめます。
お湯と茶葉の準備
- お湯の温度:100℃(しっかり沸騰)
- 湯量:150〜200ml
- 茶葉の量:2〜3g
淹れ方の手順
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グラスを温める
沸騰したお湯でグラスを10秒ほど温めた後、お湯を捨てます。 -
茶葉を入れる
予熱したグラスに茶葉を入れます。 -
お湯を2段階で注ぐ
最初に少量のお湯を注ぎ、茶葉をしっかり湿らせて沈ませます。その後、残りのお湯を注ぎます。 -
蒸らし時間
1煎目は約1分、2煎目以降は10秒ほど。お好みで時間を調整してください。
まとめ
今回ご紹介した淹れ方を参考に、ぜひご自宅でお好みのお茶を楽しんでみてください。初心者の方は急須を使う方法から、慣れてきたら工夫式にも挑戦してみると、新しい味わいが発見できるかもしれません。
お茶の奥深い世界を、ぜひご自身の手で体験してみてくださいね!