

忙肺古樹生茶2015
臨滄を代表する名産地、忙肺産のプーアル生茶です。なんと言っても太いボディと厚みのある味わいが特徴です。
本商品は、樹齢が100年を超える古樹から仕入れを行なっており、味が非常に太く広がり豊かで、布朗山や老班章のような雲南省南部のお茶とも類似する個性も感じられます。
自然栽培の古樹ゆえのしっかりとした味わいをお楽しみ頂けます。
プーアル生茶はフルーティで新鮮な作りたての白ワインのようなデリケートなお茶です。全く苦みや渋味が無いため、子供にも大変喜ばれます。
プーアル茶というと水色が茶色で、干しキノコや乾燥フルーツのような香りのお茶を想像される人も少なくないかと思いますが、それはプーアル熟茶という種類です。
ボディについて
ボディとは日本語で言う、ふくよかさ、横の広がり感、重量感、味わいの豊かさを意味する言葉です。強いボディのお茶は、お茶を口に含んだときに、香りに広がりがあり、ふくよかな甘味が感じられます。

商品詳細

臨滄のお茶の特徴
プーアル茶の産地というと、老班章、武易、布朗山などに代表される雲南省南部、ラオスとの国境に接する四双版納が有名です。
ただ、雲南省南部は昔からプーアル茶愛好家の注目度が高いことから、値段が高騰し、その結果、殆どの農家が肥料を使用するようになり、完全自然栽培方式による栽培が極めて減少しております。
四双版納に加え、もう一つの有名な産地は臨滄と呼ばれる地域です。
臨滄は雲南省の南西部に位置しており緯度的には北に位置します。臨滄には无量山、哀牢山、大雪山などの標高の高い山が多いこともあり、お茶の産地はその殆どが1500m以上の地域に分布しており、中には2400mクラスの茶園もあります。
また、四双版納と比べると臨滄は緯度がより北に位置しているために寒暖の差が大きく、質の高いお茶が出来やすい環境が整っております。

自然栽培のお茶の木
更に、臨滄は非常に僻地と言うこともあり、南部ほど注目されておりませんでした。このため、村単位で見るとまだまだ完全自然栽培の茶園が多く残っております。
臨滄のお茶は品質が極めて高い割に値段が安いこともあり、私は近年臨滄に特化してお茶の仕入れを行っております。
臨滄の4大産地の1つ忙肺

写真のように木の周りの土が掘られている茶園は黄色信号です。 それにしても、忙肺の土は良い色をしております。
臨滄を代表する有名な産地は氷島、昔帰、馬鞍山、忙肺の4つあります。勿論、これら有名な産地以外でも、素晴らしい品質のお茶はあります。
ただ、これら4産地は中国において、非常によく知られており、価格的にも他産地よりも高めになっております。その中で、今回紹介するお茶は忙肺という村で作られたお茶です。
忙肺というと、日本語だけでなく、中国語(マンフェイ)でも何だか面白い響きですが、このような不思議な村の名称は、その土地の少数民族の言葉から派生しております。
産地付近でも類似品が多い忙肺のお茶
忙肺の村からは1本の川が流れており、この川の流域で作られるお茶は比較的強いボディを呈することで知られております。
忙肺の下流域には勐板という名称の村があり、この村で収穫されるお茶についても同じ川の流域と言うこともあり、ボディが豊でふくよかな味わいが特徴です。
ただし、ボディの強さからすると、忙肺の方が個性がはっきりとしております。
稀少になりつつある忙肺産のお茶


忙肺は数年前までは非常に良いお茶が作られておりました。
ただし、近年、政府関係者がお茶工場を個人的に取得し、それと同時にテレビ局に働きかけることで、忙肺の特集番組を製作し、放送しました。
その結果、忙肺の名声はここ数年で急激に高まり、お茶の値段が急上昇しました。農家ではより多くの収入を求め、肥料の使用量を増やしたり、剪定を積極的に行うなど、現代農業のスタイルによるお茶作りに傾きつつあります。
今では、伝統的な無肥料栽培を行っている農家は非常に少なくなりつつあり、良いお茶を確保するのが非常に困難になりつつ有る産地です。
反面、中国における忙肺の名声は年々顕著に高まりつつあり、近年では昆明は勿論、広州あたりの茶市場でも多くの店先で忙肺という名称を見かけます。
もっとも、忙肺の地域は非常に狭いことからその多くは、実際に忙肺で作られたお茶でないことも確かです。


太いボディが特徴

忙肺の特徴はなんと言っても太いボディと豊かな味わいです。味が非常に太く力強く、布朗山や老班章のような雲南省南部のお茶とも少し類似する個性も感じられます。
今年は樹齢が100年を超える古樹から仕入を行いました、自然栽培の古樹ゆえのしっかりとした味わいのお茶です。
自然栽培茶に特化した仕入れ

私たちは2010年から毎年春に雲南省を訪れています。長年の現地滞在を通じて、有名産地との繋がりも多く築いてきました。しかし、重視しているのは産地の知名度ではなく、透明感のある味わいと長い余韻を持つお茶です。そのため、僻地の山村に焦点を当て、樹齢が高く、標高の高い無肥料の茶園を選び、独自の流通ルートで仕入れています。詳しくは以下のページをご覧ください。
雲南省では、他産地の原料を使いながらも、有名産地を謳ったお茶が何千箇所もの生産者によって作られ、空港やコンビニ、スーパーなど、あらゆる場所に溢れています。
しかし、状況を複雑にしているのは、僻地のお茶を使ったコピー品の方が、本物よりも品質が高いという逆転現象です。これは特に臨滄産のプーアル茶でよく見られる現象で、現地で仕入れに関わるプロの間ではよく知られております。詳しくは以下のページをご覧ください。
雲南省には大益や中茶といった老舗ブランドが存在します。これらのブランドが名高い理由は、1990年以前に製造されたお茶が高い評価を受けているからです。
では、なぜこれらの古いお茶が特別なのでしょうか。多くの人は長期熟成が理由だと思いがちですが、実際のところ、当時使用されていたのは無肥料で自然のまま育った高品質な茶葉でした。
そのため、現在作られているお茶を長期熟成しても、同じ品質にはなりません。詳細は以下のページをご覧ください。
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