



鳳凰単叢 老欉貢香 2022
お茶の淹れ方(E) >
貢香は品種名であり、十大香型ではどの香りタイプにも属しません。貢香の香りは非常に華やかで、初めて飲む人にとって、その香りの強さはある意味で衝撃的です。


老欉とは「老樹」を指す言葉です。このお茶は、凤凰镇の南に位置する山地地帯、南坑村の標高800m付近の無農薬茶園、樹齢約70歳の茶樹から収穫された原料茶葉から作られました。

一般にお茶の木の樹齢が上がるほどに成長速度が遅くなり、お茶の質は上がります。質の上昇に伴い、長い余韻と、濃厚な後味が感じられます。尚、余韻の長さは煎の持続と関連しているため、何度もお茶を淹れることができ、ある意味経済的です。
貢香の香りは数ある鳳凰単叢の中でも非常に強く、鮮烈です。香りの系統としては、ベリー系の香りが際立って感じられます。上手に淹れた貢香からは、イチゴ、木イチゴ、ラズベリーなどを連想する鮮烈な香りがし、花にたとえるなら、水仙、生姜の花、ユリの花などが連想されます。
質の良い鳳凰単叢の特徴
良質な鳳凰単叢は喬木と呼ばれる形式で栽培されます。喬木とは成長点を剪定せずに、お茶の木が山の木のように枝を広げて大きく成長する栽培法です。喬木は剪定せずに自然な成長を許す茶樹を指します。(以下の写真参照)
一方、日本や台湾、インド、スリランカのような一般栽培茶園の茶樹は、低く刈り込まれ、よりコンパクトで管理された形態を持ちます。一般栽培茶園では、茶樹が密集し、効率的な収穫が可能であり、生産量が多く、経済的な利点があります。一方、喬木のお茶の木は、自然な生育環境で育ち、茶葉の収穫にとても手間がかかりますが、風味や品質は喬木形式の方が優れております。
鳳凰単叢烏龍茶の産地である鳳凰鎮(Phoenix Town)に行くと、標高の高いエリアには喬木方式で茶樹は管理されております。逆に周辺地域を含む、標高が低いエリアには、一般茶園方式に準じた茶園が広がっております。
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鳳凰単叢 老欉貢香 2022
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